ラッパ光る

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トランペット吹きが楽器や音楽について発信していくために開設。何かのお役に立てますように。

2/27レッスンレポート

こんばんは、ムトウです。

 

今回はレッスンのレポートを書いていきたいと思います。

 

教授をして頂いたのは師匠の一人、アンドレ・アンリ氏。その日はピアニストも同行して頂き、受験前最後のレッスンに臨みました。

 

受験前最後と謳ってはいますが、何を隠そう、この一年間で最悪のコンディションの中でのレッスンだったため、曲もまともに通らず、何度口からマウスピースを離しそうになったか分かりません。

 

ですが、音が出なくなっても、頭の中に流れる歌だけは途切れないように努めてました。むしろ、そこが途切れたら終わりだからです。

 

音楽は私たちの頭の中から生まれる、意識的な行動です。楽譜を読み解いていくと分かるように、音楽は非常に緻密で高度な数学のようなもので、表現として外に出ていくまでのプロセスに大量の思考が必要となります。

 

分かりやすく言えば、役者が台本のセリフをどのように喋るのか。場所は、人は、雰囲気はどうか。それと音楽はよく似ています。

 

頭の中にその設計図が出来上がれば、あとはそれをどれだけの快適さでもって、発信していくかになります(いわゆる演奏技術)。

 

このレッスンでの私は、演奏技術による快適さは皆無でした。ですが頭の中の設計図だけは手放さないようにしました。

 

その中でアンドレは、快適さを取り戻すためにすることがある。休息を取ろう。という判断をくれました。

 

正直自分がここまで疲労しているとは思わず、逆にここでレッスンを受けておいて良かったです。

 

アンドレは、その快適さが取り戻されれば、いつものノストラダムス(私のあだ名です笑)にいつでも戻れると仰ってくれました。

 

そして、快適さの中で音楽をすることこそが何より大切であると、私に喝を入れてくれました。

 

残り時間も少ないですが、まずは休んで普段の自分に戻れるようにしていきたいですね。

 

今回はこれにて。

使用楽器の紹介②の続き、セッティング編&ちょこっとマニアな支柱のお話

トランペット・楽器

こんばんは、ムトウです。

 

今回は前回書いたC管のセッティングについて書きます。

 

C管の記事はこちら。

hikaru-tpiano.hatenablog.com

 

また大まかなセッティングについての説明は、こちらの記事を参照して頂けると幸いです。

hikaru-tpiano.hatenablog.com

 

すごく簡単に言ってしまえば、オイルやグリスで音色や吹奏感は変わるよ!というお話です。

 

まずはグリスからご紹介。

 

通称、赤ジャムorイチゴジャム。B♭管でも使用しておりました、言わずとしれたBachのグリスです。C管ではメインチューニングスライド、一番管、二番管、三番管すべてのスライドに使用しています。

 

C管はB♭管に比べてマウスパイプからクルークの全長が短く、ベルとパイプをつなぐ支柱がB♭管よりも手前になるよう設計されています。

 

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指をさしている部分の支柱です。手前がC管、奥がB♭管。C管の方がより手前側(奏者側)についていますよね。

 

支柱が手前になればなるほど、設計上ベルがフリーになり、いわゆる「よく鳴る」楽器になります。しかし鳴れば良いというわけではなく、音が割れやすくなったり、散ってしまい指向性がなくなってしまうなど、デメリットもあります。楽器を改造する方の中には、この支柱を移動させて吹奏感を変化させる方もいます。

 

C管やリバース仕様の楽器はこの支柱が手前になっていることが大半で、その分音が散ってしまいやすくなります。

 

なので、赤ジャムのような比較的粘度の高いグリスを使ってあげると、音が散りにくくなり、効果的です。もちろん楽器による個体差や個人差はありますが。

 

ちなみにシルキーやクイーンブラスのゾロなども、支柱が手前に設計されており、よりフリーな音の拡散を実現しています。

 

少しマニアックなお話でした(笑)

 

続いてはオイルです。

 

Warburton PDQ Valve Oil

Warburton PDQ Valve Oil

 

こちらも以前、バルブオイルをまとめた記事で紹介しましたね。ワーバートン社製、PDQオイルです。

 

詳しい使用感は、バルブオイルについてまとめた記事にあります。以下引用。

 

粘度はやや軽め。石油から製造されているためか不純物が少なく、ピストンの動きもかなりスムーズです。 楽器の持つ音色を引き出してくれる、といった感じの使用感で、音色は輝かしいと表現出来ます。明るい音色が好きな方にはストライクな商品だと思います。使用した時の楽器の抵抗も少なめで、抵抗感の調整にも使えます。 欠点として、石油成分が強いために揮発しやすく、夏場は数度の注油が必要な場合があります。

超個人的、バルブオイル使用感レビュー - ラッパ光る

 

他のバルブオイルに関してもまとめているので、ぜひ読んでみてください。

 

私はPDQの混じり気のない音色が好きで、C管の魅力を引き出すにはこれだと思い、使用を続けています。以前の記事ではB♭管はBachのオイルを使っていると書きましたが、現在はB♭管もPDQを使用しています。

 

ざっくりと書きましたが、いかがだったでしょうか。皆さんのセッティングの参考になればと思います。

 

今回はここまで。

使用楽器の紹介②

トランペット・楽器

こんばんは、ムトウです。

 

今回は私が使用している楽器についての記事、第二弾となります。

 

前回がB♭管だったので、今回はC管についてのご紹介です。

 

 

こちらもB♭管とおなじBach。229ベル、25ハーセスパイプの仕様です。

 

C管と言うと大抵はLボアであることが多いのですが、なぜMLボアなのかというと、そこまで大きな理由はありません。中古で売っていたのがこれで、この楽器の音が一番良かったので購入しました。

 

(※ボアは管の直径のことで、Lボアが一番大きく、ML、Mの順で小さくなる)

 

Lボアの方が音は太く、華やかなものになりますが、その分大量の息が必要になります。MLボアはLボアほど息を必要とせず、よりコンパクトな吹奏感となります。個人的にそこまでの吹奏感の差はないように思いますが、実際に出てくる音には結構な差があります。

 

ベルは229というもので、広がりのある音であるとBachのカタログで紹介されています。恐らくMLボアのコンパクトな音を拡散させるためのものでしょう。

 

そしてマウスパイプは25ハーセスと呼ばれるものです。これはかつてシカゴ交響楽団にて53年間首席奏者を務めていた、故アドルフ・ハーセス氏の名を冠したマウスパイプです。

 

ハーセス氏はバテない、大きな音量、音を外さないという、トランペット奏者としては夢のような要素を兼ね備えたトランペッターでした。

 

特にこのハーセスパイプは、ハーセス氏自らが監修したモデルで、抵抗感と芯のある音を体現しているようです。

 

実際に私も購入の決め手となったのはこのハーセスパイプを導入しているモデルであったことでした。

 

演奏してみると分かるのですが、息がドカンと入ります。フォルテでの演奏が容易なだけでなく、ピアノでの繊細な演奏にも対応出来る、個人的によく完成されたマウスパイプだと感じています。

 

その自由な吹奏感故に音程が外れやすいのが難点ですが、そこはソルフェージュ力でカバーしましょう(笑)

 

BachのC管であれば、ぜひ購入の選択肢に入れても良いモデルだと思います。C管購入の参考になればと思います。

 

今回はこれにて。またC管のセッティングについての記事を書こうと思います。

 

 

よろしければこちらの記事も…… 

 

hikaru-tpiano.hatenablog.com

 

 

hikaru-tpiano.hatenablog.com

 

歌うことと楽器を吹くことの結びつきについて

演奏法

こんばんは、ムトウです。

 

最近、私は練習のメニューに「歌」を組み込んでいます。これは実際に声を出して歌うという意味での歌と、頭の中にあるsongの、二つの意味があります。

 

今回は、この歌うということに関する前者。つまり、歌唱と楽器演奏の関係について書いていきたいと思います。

 

楽器を演奏する時、私たちは呼吸をします。歌唱をする時、私たちは呼吸をします。

 

どちらも呼吸が共通して行われますね。実際に発声のメカニズムを考えてみると、歌うことと管楽器を吹くことはとても深く結びついていることが分かります。

 

ここで、ざっくり発声に関して説明します。声は声帯の振動が骨や気道を伝わり、やがて口にまで至ります。そして口の中の空間を反射、反響を繰り返すことで増幅し、やがて外に出ていくものです。人によって声色が違うのは、口腔内および声帯の形状が違うことが要因です。

 

楽器も全く同じで、声帯であるリード(金管は唇)が振動し、楽器の中、また体の中の空間を反響して出ていき、音として耳に届きます。声色が違うのと同じ理由で、同じ楽器を使っていても、個人で音色が異なります。

 

そして、発声に欠かせないのは呼吸です。リードを振動させる(=楽器での発声)にも呼吸は欠かせません。

 

この呼吸をした時の状態が、いわゆる喉が開いている状態なのです。

 

「喉を開けなさい」という指導をする方がいるという話を聞いたことがあります。喉は呼吸や発声、演奏の結果として開くのであって、自分の意思で開くものではないと私は考えます。むしろ自分で喉を開こうとすることは、力みに繋がるでしょう。

 

さて、ここまで書いてみると、楽器演奏と歌唱には大きなつながりがあることが分かります。

 

いわゆる響きのある音というのは、歌っている時と同じ状態に体が変化している時に表れます。そういう意味では、手に持っている楽器だけでなく、体そのものも楽器と言えます。体の中にある空間や体そのものがリードの共鳴に参加することで、より楽器と一体になった演奏が出来ると私は考えます。

 

この「歌う」という状態を体感する最も手軽な方法は、歌唱曲をそのまま管楽器で演奏してみることです。

 

カラオケに行かれる方の中には、よく歌う曲などがあると思います(私はポルノグラフィティやB'zが好きなのでよく歌います笑)。音域に無理があればその都度オクターブを下げたり上げたりしながら、実際に歌っているつもりで演奏をします。一度その曲を本当に歌ってから、楽器で吹くのも良いでしょう。

 

その時の音色を、普段の音色と聞き比べてみてください。もしも歌うということが出来ていれば、よく響いた音になっていると思います。

 

耳コピをすることでソルフェージュの訓練にも繋がります、ぜひ試してみてください。

 

今回はここまで。次回は頭の中の「歌」について書いていきたいと思います。

低音が高音を助けてくれる、などなどinアンドレレッスン

演奏法

こんばんは、ムトウです。

 

今日(2/7)は師匠の一人であるアンドレ・アンリ氏のレッスンを受けてきました。

 

アンドレは一昨年から時たまお世話になっている、偉大な先生の一人です。

 

久々にお会いした今日のレッスンでは、ベーメの協奏曲とプラネルの協奏曲を見て頂きました。半分は備忘録のようなものですが、レッスンでのことを少し書いていきます。

 

ベーメの一楽章。音量がピアノになるパッセージで、もっと暖かく、豊かで、リッチな音色で演奏したいよね、というテーマになりました。

 

アンドレが提案してくれたのは、まずは他の楽器の音色をイメージすることでした。私はこの時、クラリネットの音色をイメージ(アンドレもそのフレーズはクラリネットをイメージするそうです)。

 

個人的にクラリネットは、大きなお鍋でシチューやカレーをコトコト煮込んでいるイメージがあるので、それが功を奏しました(笑)

 

次に、豊かさへの提案は、パッセージをオクターブ下で演奏しているイメージを持つことでした。

 

高い音域は、演奏する際にアパチュアを無理に狭めてしまったり、体そのものに力が入ってしまうことで息が入りにくかったりするのが原因で、痩せた音色(いわゆる倍音が少ない音)になりがちです。

 

それを解消するために、まずはオクターブ下で豊かに、深い音色で演奏します。バリトン歌手のようなイメージですね。その後楽譜通りに演奏します。

 

私はこのアイデアで、一気に音色が変わりました。以前よりも深く、暖かな音色にシフトしていくのが自分で演奏しながらはっきりと分かりました。

 

また不思議なことに、それまでよりもバテない印象がありました。これは私見ですが、倍音が増えるということで、高い音域の音をより美しく演奏するための労力が減っている。つまり無理矢理に(唇や腹筋を使って)高い音を支える必要がないので、バテにくく感じるのだと思います。

 

次のテーマは、フレーズ内の音一つ一つに動きを出すことでした。

 

これも先ほどの違う楽器のイメージで、弦楽器のボーイングを息に見立てます。

 

楽譜例はこちらの三連符のアルペジオです。

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チェロのような中型以上の弦楽器で、大きいストロークで弓を動かすイメージで息を流していきます。このように演奏することで、低音から高音まで痩せずに駆け上がっていくことが出来ました。特に低音から始まるフレーズに重宝出来るアイデアです。

 

小さいストロークでは意味がありません。音が外れても構わないので思い切って試してみましょう。

 

他にもたくさん発見があったのですが、書き切れないので今回はこの辺にしておきます。実りのあるレッスンは受ける時も、自分がする時も本当に楽しく、有意義なものです。

 

これからレッスンを受ける皆さんも、たくさんの発見と楽しさを見つけてみてください。

 

今回はこれにて。