ラッパ光る

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ラッパ光る

トランペット吹きが楽器や音楽について発信していくために開設。何かのお役に立てますように。

ブレスフロー、応急処置はいくらでも

こんにちは、ムトウです。

 

今回はちょっとした息のお話をしようと思います。

 

管楽器を演奏する上でとても重要になる息。管楽器の演奏技術の九割は息に集約されていると私は思っております。

 

ここでは息の機能などの詳細な話は省きますが(そのうち記事にします)、演奏が上手くいかないという場合は、ほとんど息が上手く使えていないことが原因にあります。

 

楽器奏者の方々の多くは、指導者の方に「息を流して!」という言葉を教わってきたことと思います。この息(空気)が、私たちの体内から唇、楽器の管内を通り、ベルから出ていくまで、しっかりと流れ続けることこそが、より楽で効率がよく、素晴らしい演奏につながっていくのです。

 

この息の流れが止まってしまっていたり、途中で途切れてしまうと、発音やタンギングが上手くいかなかったり、音程がぶれてしまったり、といった不都合が起こります。

 

今回は息の流れを作るために、ぜひ試して頂きたいエクササイズをいくつか紹介します。

 

➀、トリル

 

楽器の奏法の一つであるトリル。トリルは高速でピストンやキーを動かすため、一つ一つの音に息が流れていないと、中途半端なものになってしまいます。

 

逆に言えば、トリルがしっかり出来ている=息がしっかり流れている、ということになります。

 

楽に出せる音域(チューニングB♭以下の音域が望ましい)で、半音のトリルを行います。

f:id:hikaru-tpiano:20170202162540j:plain

これを半音ずつ上げて練習してみるのも良いでしょう。大事なのは息が流れているかどうかを確認することで、トリルをするために無理矢理息を押し込んでしまうのは逆効果になります。よく観察するのが大切です。

 

②、フラッター

先述の➀の楽譜を、フラッタ―でやってみます。フラッターは顎から喉周辺の力が抜けていないと出来ません。巻き舌が出来ない方は無理に行わない方が良いでしょう。

 

この楽譜に捉われず、例えば音量がピアノで始まる曲の最初の音をフラッターやトリルでやって、息の流れを確認してから演奏するなども、良い効果を生むでしょう。

 

私もエネスクの「伝説」の冒頭、コンチェルトの緩徐楽章などでこれらの練習を行っています。

 

ぜひお試しあれ!

演奏会に行ってきました

こんばんは、ムトウです。

 

今日は友人のクラリネット吹きが乗っていた演奏会に行ってきました。木管楽器を中心とした合奏団という斬新なスタイルでの演奏で、個人的にとても興味深いものでした。

 

ちなみにウインドアンサンブル・グラウベンという団体の、木管合奏団です。(ちょっとした宣伝です笑)

twitter.com

 

 

私は金管奏者ですが、木管楽器の演奏を聴くのも大変刺激になります。金管とは方向性の異なる音色、金管が熱だとしたら、木管は温もりの音色でしょうか。昔友人とシチューを煮込むような音が理想、なんて言っていたものでした。

 

特に今日印象に残ったのは、ファゴットでした。

 

ホルン以外の金管楽器がないバンドで、一際勢いのある音で、他の楽器を包むように、時に突き抜けるように聞こえてきました。その音色と輪郭に、トランペットに似たものを感じ、ダブルリードに対する認識が変わりました。

 

夕焼けやオレンジなどのイメージが(個人的に)あるダブルリードですが、トランペットのような熱や勢いまで醸し出せるとは、感服でした。

 

時には自分の演奏する楽器以外をメインにした演奏会に足を運んでみるのも、新しい発見につながるかもしれません。

 

今回はここまで。

呼吸とテンポ、従い過ぎないこと

こんばんは、ムトウです。

 

今回は、練習している時にふと発見したことに関して書いていきたいと思います。

 

楽器奏者であれば、メトロノームや指揮者のテンポに合わせて演奏することは、ごくごく当たり前のことだと思います。合奏で隣に座っている人とのテンポがずれるだけで、曲は成り立たなくなります。

 

ですが、個人練習において、テンポに従い過ぎることが、マイナスになることも有り得ます。

 

例えばロングトーンの練習。テンポは♩=60、時計の秒針と同じテンポです。

 

1拍目・2・3・4(ブレス)/次の小節の1拍目(ここで発音)、というのがごく一般的な練習方法でしょうか。

 

私もこういった練習の方法を取ります、たまにブレスが二拍になったりしますが、概ねはこの形です。

 

今日の練習でも、いつものようにメトロノームを使っていたのですが、ある時ブレスに違和感を覚えました。理由を探りながら練習を続けていると、メトロノームを取り払った時に上手くいくことが多かったのです。

 

そこで思ったのが、「外部から与えられたテンポに縛られた呼吸」をしている時に、演奏に支障が出るということでした。

 

合奏や練習において、私たちには指揮者やメトロノームからテンポという情報が与えられます。しかしそのインプットされたテンポという情報を、演奏としてアウトプットするのは紛れもなく、演奏者である私たちです。

 

与えられたものに従うのではなく、与えられたものを指標として自分の中に落とし込み(インプット)、自分のテンポとして実際に演奏する(アウトプット)。これによって演奏は成り立っています。

 

音楽はナマモノだと、私は先生たちに教えられてきました。私自身もそう確信しています。演奏者も、指揮者も、そしてテンポも音楽の一部であり、ナマモノなのです。

 

結論になりますが、自分の演奏の主役は自分であり、自分の演奏は自分のものです。テンポも(指揮者やメトロノームという指標はあれど)演奏者から自発的に湧き出てくるものである、というのが私の考えです。

 

みなさんはどうお考えでしょう?

 

既に理解されている方は今一度初心を思い出すために、そうでない方はこの記事から考える機会になったら嬉しいです。

 

今回はここまで!

超個人的、バルブオイル使用感レビュー

こんにちは、ムトウです。

 

前回はバルブオイルをなぜ使うのか、その理由についての記事を書きました。

 

今回は私がこれまでに使用してきたバルブオイルの使用感を書いていきたいと思います。

 

hikaru-tpiano.hatenablog.com

 

↑前回の記事も併せてお読み頂けると、より分かりやすいと思います。

 

超個人的な感想になりますので、人によってはまた違う感想になると思います。ニッチな記事だと思ってお読みいただければ幸いです(笑)

 

ではまず、こちらのオイルから。

ヤマハ バルブオイル レギュラー VOR2

ヤマハ バルブオイル レギュラー VOR2

 

 

言わずと知れた、日本製ヤマハのオイルですね。いわゆる普通からやや軽めの粘度に相当するオイルと思われます。

 

新品から中古、どの楽器にも万能に使っていけるタイプです。音色は明るすぎず暗すぎず、ニュートラルなやや落ち着いた感じになります。

 

ちなみにヤマハはこのレギュラータイプ以外にも、ビンテージとライトタイプがあります。

 

楽器の状態、使用期間で使い分けるのもありでしょう。残念ながら、ビンテージとライトは使用したことがありません。もし使ったことのある方がいらっしゃったら、ぜひ私にレビューをしてください(笑)

 

次はこちらです。

V.Bach バルブオイル

V.Bach バルブオイル

 

 

こちらも有名ですね、トランペットと言えばバック。普通からやや硬めの粘度に相当すると思われます。

 

ヤマハのレギュラーと似ており、中古から新品まで使っていけるオイルです。ヤマハのレギュラーよりは粘度があるためか、しっかりとした抵抗が作られ、音色もやや明るくなります。ザ・トランペットの音色と言えば良いでしょうか。

 

個人的に、軽めの楽器にほど良い抵抗を作りたい時に丁度良いオイルだと思います。バランスの取れたオールラウンドなオイルです。

 

続いてはこちら。

 

こちらもバックのオイルになりますが、一つ前のオイルとは全く別物です。

 

粘度は軽く、ポップスやジャズミュージシャンが好むタイプのオイルです。

 

音色はかなりギラギラとしたものになり、一度バンドのホーンセクションで吹いた時に使用したことがありますが、良い効果を生んでくれました。

 

続いてはこちらです。

Warburton PDQ Valve Oil 2個セット

Warburton PDQ Valve Oil 2個セット

 

 

マウスピースやアンブシュア矯正器具なども出しているワーバートン社製、PDQオイルです。

 

個人的にオススメのオイルで、粘度はやや軽め。石油から製造されているためか不純物が少なく、ピストンの動きもかなりスムーズです。

 

楽器の持つ音色を引き出してくれる、といった感じの使用感で、音色は輝かしいと表現出来ます。明るい音色が好きな方にはストライクな商品だと思います。使用した時の楽器の抵抗も少なめで、抵抗感の調整にも使えます。

 

欠点として、石油成分が強いために揮発しやすく、夏場は数度の注油が必要な場合があります。

 

続いてはこちらです。

 

ブルージュースの名前の通り、青い見た目でシロップみたいですが、飲めません(笑)

 

非常にサラサラで軽いオイルですが、サビ防止の成分が入っており、ビンテージの楽器にも使っていけるそうです。

 

ピストンワークはとても軽く、澄んだ音色がします。良くも悪くもクセの少ない音なので、マウスピースなどで個性を付けたい方にはオススメかもしれません。マイク乗りが良く、ポップスに向くオイルです。

 

次で最後のオイルです。

La Tromba バルブオイル T-2

La Tromba バルブオイル T-2

 

 

学生の方で使用したことがある方がいらっしゃるかもしれません。特徴のあるボトルですよね。

 

ここまで紹介してきた中では最も粘度が高いオイルで、やや使用期間のある楽器にオススメなオイルです。独特な臭いがします。

 

芯がある音色でしっかりとした抵抗感を得られます。個人的にはバックよりヤマハにオススメしたいオイルです。バックで使用すると芯が強すぎて、響きを阻害してしまうように思います。

 

石油由来ではなく化学由来のオイルなので、揮発することはほとんどなく、一度注せばしばらく効果が持続してくれます。そのためボトムキャップにゴミが溜まることがあるので、時々掃除をしてあげると良いでしょう。

 

……私が使用してきたオイルは以上になります。

 

ここまで紹介してきた以外にもウルトラピュア、アルキャス、ファットキャット、ヘットマン……ほかにもたくさんのオイルがあります。それぞれに個性があり、楽器との相性も組み合わせも無限です。

 

ぜひこの記事を参考に、自分に合ったオイルを探してみてください。お金に余裕があれば大人買いをしてみるのも良いかもしれませんね(笑)

 

今回はこれにて!

なぜバルブオイルを使うのか、システムとパフォーマンス

こんにちは、ムトウです。

 

今回はバルブオイルについて、楽器にとってどんな役割があるのか、書いていこうと思います。

 

トランペットに限らず、ピストンバルブを持つ楽器であれば誰でも練習前にバルブオイルを注すと思います。(まさか注油をサボってる方はいませんよね?笑)

 

なぜバルブオイルを注すのか……一つはピストンの動きをスムーズにする働きがあり、演奏中にピストンが引っ掛かることなくしっかり戻ってくるためです。

 

パフォーマンスにとって重要な役割を持つバルブオイルですが、もう一つ、とても重要な役割があります。

 

それは、楽器の状態の保持です。

 

楽器の消耗、摩耗を防ぎ、より長くみなさんがその楽器と付き合っていけるようにするためです。

 

ピストンとピストンを包むケーシングには、わずかな隙間(クリアランス)があります。この隙間を埋めるのが、バルブオイルの役割です。

 

この隙間をどのようなオイルで埋めるかによって、ピストンの押し具合戻り具合の軽さが変わります。

 

いわゆる粘度の高いオイルを使えば、重たい動作に。粘度の軽いオイルを使えば、軽い動作になるというわけです。

 

それならば粘度が軽く、動作が軽いものを使う方が楽で良いじゃないか、と思われるかもしれませんが、必ずしもそうとはいきません。

 

ピストンとケーシングは、わずかな隙間があるとは言え、長期間押され戻されするうちに、擦れて少しずつ削れてしまいます。長く使えば使うほど、隙間が広がっていってしまうのです(もちろん目に見えるほどではありませんが)

 

粘度の軽い、サラサラしたタイプのオイルは、この広がった隙間を埋めることが出来ず、流れ落ちしまうのです。もしもオイルがすぐに乾いてピストンの動きが悪くなる、という方がいたら、今使っているオイルがサラサラすぎる可能性があります。その場合には、むしろ粘度の高いオイルを使った方が、スムーズにピストンが動いてくれます。

 

逆に、新品でまだ隙間がほとんど広がっていない楽器に、粘度の高いオイルを使うと、隙間を埋めすぎてしまい、動作が重すぎてしまう場合があります。

 

使用期間が長く、クリアランスが広がっていると思われる楽器には、粘度が高めのオイルを。まだ使用期間の短い楽器には、粘度が軽めのオイルを使用するとパフォーマンスの向上に繋がるでしょう。

 

ただし、これはあくまで指標の一つでしかないので、必ずしも古い楽器だから粘度が高いオイルを使わなければならない、というわけではありません。

 

バルブオイルは販売しているそれぞれの会社が、ピストンの動作だけでなく、音響的な面も考慮して開発をしています。「このバルブオイルが好き!」という強いこだわりがあるのであれば、それに従ってしまうのが一番だと思います。

 

実際にバルブオイルによって、楽器の音色は変わります。オイルに入っている成分の違いで、楽器という金属の塊の振動の仕方に変化があるからです。

 

楽器の状態やオイルの粘度にこだわらず、多くのものを試して、自分の好みに合ったオイルを見つけてみるのも、楽器の醍醐味の一つだと私は思います。

 

とは言え、いきなりたくさんのメーカーのバルブオイルを購入するのは金銭的に厳しい!という方もいらっしゃると思います。

 

なので、少しでも参考になればということで、次の記事では私がこれまでに使用してきたバルブオイルの使用感についての記事を書きたいと思います。

 

今回はこれまで、次回をお楽しみに!

 

↓次回記事です

 

hikaru-tpiano.hatenablog.com