ラッパ光る

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トランペット吹きが楽器や音楽について発信していくために開設。何かのお役に立てますように。

使用楽器の紹介②

こんばんは、ムトウです。

 

今回は私が使用している楽器についての記事、第二弾となります。

 

前回がB♭管だったので、今回はC管についてのご紹介です。

 

 

こちらもB♭管とおなじBach。229ベル、25ハーセスパイプの仕様です。

 

C管と言うと大抵はLボアであることが多いのですが、なぜMLボアなのかというと、そこまで大きな理由はありません。中古で売っていたのがこれで、この楽器の音が一番良かったので購入しました。

 

(※ボアは管の直径のことで、Lボアが一番大きく、ML、Mの順で小さくなる)

 

Lボアの方が音は太く、華やかなものになりますが、その分大量の息が必要になります。MLボアはLボアほど息を必要とせず、よりコンパクトな吹奏感となります。個人的にそこまでの吹奏感の差はないように思いますが、実際に出てくる音には結構な差があります。

 

ベルは229というもので、広がりのある音であるとBachのカタログで紹介されています。恐らくMLボアのコンパクトな音を拡散させるためのものでしょう。

 

そしてマウスパイプは25ハーセスと呼ばれるものです。これはかつてシカゴ交響楽団にて53年間首席奏者を務めていた、故アドルフ・ハーセス氏の名を冠したマウスパイプです。

 

ハーセス氏はバテない、大きな音量、音を外さないという、トランペット奏者としては夢のような要素を兼ね備えたトランペッターでした。

 

特にこのハーセスパイプは、ハーセス氏自らが監修したモデルで、抵抗感と芯のある音を体現しているようです。

 

実際に私も購入の決め手となったのはこのハーセスパイプを導入しているモデルであったことでした。

 

演奏してみると分かるのですが、息がドカンと入ります。フォルテでの演奏が容易なだけでなく、ピアノでの繊細な演奏にも対応出来る、個人的によく完成されたマウスパイプだと感じています。

 

その自由な吹奏感故に音程が外れやすいのが難点ですが、そこはソルフェージュ力でカバーしましょう(笑)

 

BachのC管であれば、ぜひ購入の選択肢に入れても良いモデルだと思います。C管購入の参考になればと思います。

 

今回はこれにて。またC管のセッティングについての記事を書こうと思います。

 

 

よろしければこちらの記事も…… 

 

hikaru-tpiano.hatenablog.com

 

 

hikaru-tpiano.hatenablog.com

 

歌うことと楽器を吹くことの結びつきについて

こんばんは、ムトウです。

 

最近、私は練習のメニューに「歌」を組み込んでいます。これは実際に声を出して歌うという意味での歌と、頭の中にあるsongの、二つの意味があります。

 

今回は、この歌うということに関する前者。つまり、歌唱と楽器演奏の関係について書いていきたいと思います。

 

楽器を演奏する時、私たちは呼吸をします。歌唱をする時、私たちは呼吸をします。

 

どちらも呼吸が共通して行われますね。実際に発声のメカニズムを考えてみると、歌うことと管楽器を吹くことはとても深く結びついていることが分かります。

 

ここで、ざっくり発声に関して説明します。声は声帯の振動が骨や気道を伝わり、やがて口にまで至ります。そして口の中の空間を反射、反響を繰り返すことで増幅し、やがて外に出ていくものです。人によって声色が違うのは、口腔内および声帯の形状が違うことが要因です。

 

楽器も全く同じで、声帯であるリード(金管は唇)が振動し、楽器の中、また体の中の空間を反響して出ていき、音として耳に届きます。声色が違うのと同じ理由で、同じ楽器を使っていても、個人で音色が異なります。

 

そして、発声に欠かせないのは呼吸です。リードを振動させる(=楽器での発声)にも呼吸は欠かせません。

 

この呼吸をした時の状態が、いわゆる喉が開いている状態なのです。

 

「喉を開けなさい」という指導をする方がいるという話を聞いたことがあります。喉は呼吸や発声、演奏の結果として開くのであって、自分の意思で開くものではないと私は考えます。むしろ自分で喉を開こうとすることは、力みに繋がるでしょう。

 

さて、ここまで書いてみると、楽器演奏と歌唱には大きなつながりがあることが分かります。

 

いわゆる響きのある音というのは、歌っている時と同じ状態に体が変化している時に表れます。そういう意味では、手に持っている楽器だけでなく、体そのものも楽器と言えます。体の中にある空間や体そのものがリードの共鳴に参加することで、より楽器と一体になった演奏が出来ると私は考えます。

 

この「歌う」という状態を体感する最も手軽な方法は、歌唱曲をそのまま管楽器で演奏してみることです。

 

カラオケに行かれる方の中には、よく歌う曲などがあると思います(私はポルノグラフィティやB'zが好きなのでよく歌います笑)。音域に無理があればその都度オクターブを下げたり上げたりしながら、実際に歌っているつもりで演奏をします。一度その曲を本当に歌ってから、楽器で吹くのも良いでしょう。

 

その時の音色を、普段の音色と聞き比べてみてください。もしも歌うということが出来ていれば、よく響いた音になっていると思います。

 

耳コピをすることでソルフェージュの訓練にも繋がります、ぜひ試してみてください。

 

今回はここまで。次回は頭の中の「歌」について書いていきたいと思います。

低音が高音を助けてくれる、などなどinアンドレレッスン

こんばんは、ムトウです。

 

今日(2/7)は師匠の一人であるアンドレ・アンリ氏のレッスンを受けてきました。

 

アンドレは一昨年から時たまお世話になっている、偉大な先生の一人です。

 

久々にお会いした今日のレッスンでは、ベーメの協奏曲とプラネルの協奏曲を見て頂きました。半分は備忘録のようなものですが、レッスンでのことを少し書いていきます。

 

ベーメの一楽章。音量がピアノになるパッセージで、もっと暖かく、豊かで、リッチな音色で演奏したいよね、というテーマになりました。

 

アンドレが提案してくれたのは、まずは他の楽器の音色をイメージすることでした。私はこの時、クラリネットの音色をイメージ(アンドレもそのフレーズはクラリネットをイメージするそうです)。

 

個人的にクラリネットは、大きなお鍋でシチューやカレーをコトコト煮込んでいるイメージがあるので、それが功を奏しました(笑)

 

次に、豊かさへの提案は、パッセージをオクターブ下で演奏しているイメージを持つことでした。

 

高い音域は、演奏する際にアパチュアを無理に狭めてしまったり、体そのものに力が入ってしまうことで息が入りにくかったりするのが原因で、痩せた音色(いわゆる倍音が少ない音)になりがちです。

 

それを解消するために、まずはオクターブ下で豊かに、深い音色で演奏します。バリトン歌手のようなイメージですね。その後楽譜通りに演奏します。

 

私はこのアイデアで、一気に音色が変わりました。以前よりも深く、暖かな音色にシフトしていくのが自分で演奏しながらはっきりと分かりました。

 

また不思議なことに、それまでよりもバテない印象がありました。これは私見ですが、倍音が増えるということで、高い音域の音をより美しく演奏するための労力が減っている。つまり無理矢理に(唇や腹筋を使って)高い音を支える必要がないので、バテにくく感じるのだと思います。

 

次のテーマは、フレーズ内の音一つ一つに動きを出すことでした。

 

これも先ほどの違う楽器のイメージで、弦楽器のボーイングを息に見立てます。

 

楽譜例はこちらの三連符のアルペジオです。

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チェロのような中型以上の弦楽器で、大きいストロークで弓を動かすイメージで息を流していきます。このように演奏することで、低音から高音まで痩せずに駆け上がっていくことが出来ました。特に低音から始まるフレーズに重宝出来るアイデアです。

 

小さいストロークでは意味がありません。音が外れても構わないので思い切って試してみましょう。

 

他にもたくさん発見があったのですが、書き切れないので今回はこの辺にしておきます。実りのあるレッスンは受ける時も、自分がする時も本当に楽しく、有意義なものです。

 

これからレッスンを受ける皆さんも、たくさんの発見と楽しさを見つけてみてください。

 

今回はこれにて。

ブレスフロー、応急処置はいくらでも

こんにちは、ムトウです。

 

今回はちょっとした息のお話をしようと思います。

 

管楽器を演奏する上でとても重要になる息。管楽器の演奏技術の九割は息に集約されていると私は思っております。

 

ここでは息の機能などの詳細な話は省きますが(そのうち記事にします)、演奏が上手くいかないという場合は、ほとんど息が上手く使えていないことが原因にあります。

 

楽器奏者の方々の多くは、指導者の方に「息を流して!」という言葉を教わってきたことと思います。この息(空気)が、私たちの体内から唇、楽器の管内を通り、ベルから出ていくまで、しっかりと流れ続けることこそが、より楽で効率がよく、素晴らしい演奏につながっていくのです。

 

この息の流れが止まってしまっていたり、途中で途切れてしまうと、発音やタンギングが上手くいかなかったり、音程がぶれてしまったり、といった不都合が起こります。

 

今回は息の流れを作るために、ぜひ試して頂きたいエクササイズをいくつか紹介します。

 

➀、トリル

 

楽器の奏法の一つであるトリル。トリルは高速でピストンやキーを動かすため、一つ一つの音に息が流れていないと、中途半端なものになってしまいます。

 

逆に言えば、トリルがしっかり出来ている=息がしっかり流れている、ということになります。

 

楽に出せる音域(チューニングB♭以下の音域が望ましい)で、半音のトリルを行います。

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これを半音ずつ上げて練習してみるのも良いでしょう。大事なのは息が流れているかどうかを確認することで、トリルをするために無理矢理息を押し込んでしまうのは逆効果になります。よく観察するのが大切です。

 

②、フラッター

先述の➀の楽譜を、フラッタ―でやってみます。フラッターは顎から喉周辺の力が抜けていないと出来ません。巻き舌が出来ない方は無理に行わない方が良いでしょう。

 

この楽譜に捉われず、例えば音量がピアノで始まる曲の最初の音をフラッターやトリルでやって、息の流れを確認してから演奏するなども、良い効果を生むでしょう。

 

私もエネスクの「伝説」の冒頭、コンチェルトの緩徐楽章などでこれらの練習を行っています。

 

ぜひお試しあれ!

演奏会に行ってきました

こんばんは、ムトウです。

 

今日は友人のクラリネット吹きが乗っていた演奏会に行ってきました。木管楽器を中心とした合奏団という斬新なスタイルでの演奏で、個人的にとても興味深いものでした。

 

ちなみにウインドアンサンブル・グラウベンという団体の、木管合奏団です。(ちょっとした宣伝です笑)

twitter.com

 

 

私は金管奏者ですが、木管楽器の演奏を聴くのも大変刺激になります。金管とは方向性の異なる音色、金管が熱だとしたら、木管は温もりの音色でしょうか。昔友人とシチューを煮込むような音が理想、なんて言っていたものでした。

 

特に今日印象に残ったのは、ファゴットでした。

 

ホルン以外の金管楽器がないバンドで、一際勢いのある音で、他の楽器を包むように、時に突き抜けるように聞こえてきました。その音色と輪郭に、トランペットに似たものを感じ、ダブルリードに対する認識が変わりました。

 

夕焼けやオレンジなどのイメージが(個人的に)あるダブルリードですが、トランペットのような熱や勢いまで醸し出せるとは、感服でした。

 

時には自分の演奏する楽器以外をメインにした演奏会に足を運んでみるのも、新しい発見につながるかもしれません。

 

今回はここまで。