ラッパ光る

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トランペット吹きが楽器や音楽について発信していくために開設。何かのお役に立てますように。

なぜバルブオイルを使うのか、システムとパフォーマンス

トランペット・楽器

こんにちは、ムトウです。

 

今回はバルブオイルについて、楽器にとってどんな役割があるのか、書いていこうと思います。

 

トランペットに限らず、ピストンバルブを持つ楽器であれば誰でも練習前にバルブオイルを注すと思います。(まさか注油をサボってる方はいませんよね?笑)

 

なぜバルブオイルを注すのか……一つはピストンの動きをスムーズにする働きがあり、演奏中にピストンが引っ掛かることなくしっかり戻ってくるためです。

 

パフォーマンスにとって重要な役割を持つバルブオイルですが、もう一つ、とても重要な役割があります。

 

それは、楽器の状態の保持です。

 

楽器の消耗、摩耗を防ぎ、より長くみなさんがその楽器と付き合っていけるようにするためです。

 

ピストンとピストンを包むケーシングには、わずかな隙間(クリアランス)があります。この隙間を埋めるのが、バルブオイルの役割です。

 

この隙間をどのようなオイルで埋めるかによって、ピストンの押し具合戻り具合の軽さが変わります。

 

いわゆる粘度の高いオイルを使えば、重たい動作に。粘度の軽いオイルを使えば、軽い動作になるというわけです。

 

それならば粘度が軽く、動作が軽いものを使う方が楽で良いじゃないか、と思われるかもしれませんが、必ずしもそうとはいきません。

 

ピストンとケーシングは、わずかな隙間があるとは言え、長期間押され戻されするうちに、擦れて少しずつ削れてしまいます。長く使えば使うほど、隙間が広がっていってしまうのです(もちろん目に見えるほどではありませんが)

 

粘度の軽い、サラサラしたタイプのオイルは、この広がった隙間を埋めることが出来ず、流れ落ちしまうのです。もしもオイルがすぐに乾いてピストンの動きが悪くなる、という方がいたら、今使っているオイルがサラサラすぎる可能性があります。その場合には、むしろ粘度の高いオイルを使った方が、スムーズにピストンが動いてくれます。

 

逆に、新品でまだ隙間がほとんど広がっていない楽器に、粘度の高いオイルを使うと、隙間を埋めすぎてしまい、動作が重すぎてしまう場合があります。

 

使用期間が長く、クリアランスが広がっていると思われる楽器には、粘度が高めのオイルを。まだ使用期間の短い楽器には、粘度が軽めのオイルを使用するとパフォーマンスの向上に繋がるでしょう。

 

ただし、これはあくまで指標の一つでしかないので、必ずしも古い楽器だから粘度が高いオイルを使わなければならない、というわけではありません。

 

バルブオイルは販売しているそれぞれの会社が、ピストンの動作だけでなく、音響的な面も考慮して開発をしています。「このバルブオイルが好き!」という強いこだわりがあるのであれば、それに従ってしまうのが一番だと思います。

 

実際にバルブオイルによって、楽器の音色は変わります。オイルに入っている成分の違いで、楽器という金属の塊の振動の仕方に変化があるからです。

 

楽器の状態やオイルの粘度にこだわらず、多くのものを試して、自分の好みに合ったオイルを見つけてみるのも、楽器の醍醐味の一つだと私は思います。

 

とは言え、いきなりたくさんのメーカーのバルブオイルを購入するのは金銭的に厳しい!という方もいらっしゃると思います。

 

なので、少しでも参考になればということで、次の記事では私がこれまでに使用してきたバルブオイルの使用感についての記事を書きたいと思います。

 

今回はこれまで、次回をお楽しみに!

 

↓次回記事です

 

hikaru-tpiano.hatenablog.com