ラッパ光る

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低音が高音を助けてくれる、などなどinアンドレレッスン

こんばんは、ムトウです。

 

今日(2/7)は師匠の一人であるアンドレ・アンリ氏のレッスンを受けてきました。

 

アンドレは一昨年から時たまお世話になっている、偉大な先生の一人です。

 

久々にお会いした今日のレッスンでは、ベーメの協奏曲とプラネルの協奏曲を見て頂きました。半分は備忘録のようなものですが、レッスンでのことを少し書いていきます。

 

 

ベーメの一楽章。音量がピアノになるパッセージで、もっと暖かく、豊かで、リッチな音色で演奏したいよね、というテーマになりました。

 

アンドレが提案してくれたのは、まずは他の楽器の音色をイメージすることでした。私はこの時、クラリネットの音色をイメージ(アンドレもそのフレーズはクラリネットをイメージするそうです)。

 

個人的にクラリネットは、大きなお鍋でシチューやカレーをコトコト煮込んでいるイメージがあるので、それが功を奏しました(笑)

 

次に、豊かさへの提案は、パッセージをオクターブ下で演奏しているイメージを持つことでした。

 

高い音域は、演奏する際にアパチュアを無理に狭めてしまったり、体そのものに力が入ってしまうことで息が入りにくかったりするのが原因で、痩せた音色(いわゆる倍音が少ない音)になりがちです。

 

それを解消するために、まずはオクターブ下で豊かに、深い音色で演奏します。バリトン歌手のようなイメージですね。その後楽譜通りに演奏します。

 

私はこのアイデアで、一気に音色が変わりました。以前よりも深く、暖かな音色にシフトしていくのが自分で演奏しながらはっきりと分かりました。

 

また不思議なことに、それまでよりもバテない印象がありました。これは私見ですが、倍音が増えるということで、高い音域の音をより美しく演奏するための労力が減っている。つまり無理矢理に(唇や腹筋を使って)高い音を支える必要がないので、バテにくく感じるのだと思います。

 

次のテーマは、フレーズ内の音一つ一つに動きを出すことでした。

 

これも先ほどの違う楽器のイメージで、弦楽器のボーイングを息に見立てます。

 

楽譜例はこちらの三連符のアルペジオです。

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チェロのような中型以上の弦楽器で、大きいストロークで弓を動かすイメージで息を流していきます。このように演奏することで、低音から高音まで痩せずに駆け上がっていくことが出来ました。特に低音から始まるフレーズに重宝出来るアイデアです。

 

小さいストロークでは意味がありません。音が外れても構わないので思い切って試してみましょう。

 

他にもたくさん発見があったのですが、書き切れないので今回はこの辺にしておきます。実りのあるレッスンは受ける時も、自分がする時も本当に楽しく、有意義なものです。

 

これからレッスンを受ける皆さんも、たくさんの発見と楽しさを見つけてみてください。

 

今回はこれにて。