ラッパ光る

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ラッパ光る

トランペット吹きが楽器や音楽について発信していくために開設。何かのお役に立てますように。

歌うことと楽器を吹くことの結びつきについて

演奏法

こんばんは、ムトウです。

 

最近、私は練習のメニューに「歌」を組み込んでいます。これは実際に声を出して歌うという意味での歌と、頭の中にあるsongの、二つの意味があります。

 

今回は、この歌うということに関する前者。つまり、歌唱と楽器演奏の関係について書いていきたいと思います。

 

楽器を演奏する時、私たちは呼吸をします。歌唱をする時、私たちは呼吸をします。

 

どちらも呼吸が共通して行われますね。実際に発声のメカニズムを考えてみると、歌うことと管楽器を吹くことはとても深く結びついていることが分かります。

 

ここで、ざっくり発声に関して説明します。声は声帯の振動が骨や気道を伝わり、やがて口にまで至ります。そして口の中の空間を反射、反響を繰り返すことで増幅し、やがて外に出ていくものです。人によって声色が違うのは、口腔内および声帯の形状が違うことが要因です。

 

楽器も全く同じで、声帯であるリード(金管は唇)が振動し、楽器の中、また体の中の空間を反響して出ていき、音として耳に届きます。声色が違うのと同じ理由で、同じ楽器を使っていても、個人で音色が異なります。

 

そして、発声に欠かせないのは呼吸です。リードを振動させる(=楽器での発声)にも呼吸は欠かせません。

 

この呼吸をした時の状態が、いわゆる喉が開いている状態なのです。

 

「喉を開けなさい」という指導をする方がいるという話を聞いたことがあります。喉は呼吸や発声、演奏の結果として開くのであって、自分の意思で開くものではないと私は考えます。むしろ自分で喉を開こうとすることは、力みに繋がるでしょう。

 

さて、ここまで書いてみると、楽器演奏と歌唱には大きなつながりがあることが分かります。

 

いわゆる響きのある音というのは、歌っている時と同じ状態に体が変化している時に表れます。そういう意味では、手に持っている楽器だけでなく、体そのものも楽器と言えます。体の中にある空間や体そのものがリードの共鳴に参加することで、より楽器と一体になった演奏が出来ると私は考えます。

 

この「歌う」という状態を体感する最も手軽な方法は、歌唱曲をそのまま管楽器で演奏してみることです。

 

カラオケに行かれる方の中には、よく歌う曲などがあると思います(私はポルノグラフィティやB'zが好きなのでよく歌います笑)。音域に無理があればその都度オクターブを下げたり上げたりしながら、実際に歌っているつもりで演奏をします。一度その曲を本当に歌ってから、楽器で吹くのも良いでしょう。

 

その時の音色を、普段の音色と聞き比べてみてください。もしも歌うということが出来ていれば、よく響いた音になっていると思います。

 

耳コピをすることでソルフェージュの訓練にも繋がります、ぜひ試してみてください。

 

今回はここまで。次回は頭の中の「歌」について書いていきたいと思います。