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ラッパ光る

トランペット吹きが楽器や音楽について発信していくために開設。何かのお役に立てますように。

ピストンバネのお話、バックの新旧バネ

こんばんは、ムトウです。

 

トランペットには、たくさんの部品が使われています。その中でも、バネと呼ばれるものには、ウォーターキーのバネと、ピストンのバネがあります。今回はピストンのバネに焦点を当ててみたいと思います。

 

 

ピストンのバネは、Bachやヤマハのように、ピストンの中に組み込まれている中バネ式と、セルマーなどに採用されていた、底バネ式があります。現在はほとんどの楽器が中バネの印象があります。こちらの方がピストンワークが安定するのでしょう。

 

バネにも素材があり、主に銅、ステンレスのどちらか。またバネにメッキを施す場合もあり、金メッキ、ピンクゴールドなどがあり、これらの素材、メッキの違いによって、ピストンの押し心地や吹奏感にも変化が出ます。

 

故に、楽器の改造としては比較的メジャーなものとなります。

 

最近私もこのピストンバネの変更を行い、より理想に近い吹奏感を得ることが出来ました。私の所有するバックのB♭管とC管のバネをそれぞれ交換したのです。

 

同じバックで交換して意味があるのか、と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、バックのバネにはちょっとした歴史があります。

 

まずはこちらの写真をご覧ください。

 

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よく見ると、形が違うのが分かるでしょうか?

 

どちらもバックの純正のバネです。

 

写真左側のバネが、本来B♭管に使われていたもので、右側はC管に使われていました。

 

右側のバネは、現在生産されていない(要検証)ようで、2000年以前までの180シリーズには使われていたようですが、以後はコストダウンのために、左側のバネになりました。

 

このバネは「樽型」と呼ばれ、現在プレミアが付いており、中古市場で高値で取引されます。プロ奏者もこちらのバネを求める方が多くいるようで、これから益々価格は上がっていくと予想しています。持っている方は安易に交換して捨ててしまったりしないように、大事に使いましょう(笑)

 

私のC管は数年前に中古で購入、1994年前後の製造品なので、旧式のバネが使用されていたのですね。

 

先述の通り、バネはそれぞれの楽器から交換されました。個人的には、そちらの方が音色、吹奏感共に優れていると感じました。

 

使用感として、樽型の旧式バネは現行の直線巻きに比べると抵抗感があり、音色に暖かみが増し、いわゆるバックの音というものに近付いています。

 

現行のバネは、抵抗感の少な目な安定した吹奏感と、澄んだ音色が特徴的です。

 

以上の特性が、私の持つそれぞれの楽器にマッチしていたのです。B♭管は旧式バネで厚みを増し、C管は現行バネで軽やかな吹奏感を得ました。

 

私は楽器をいじることは悪いことではないと思います。自分の歌声となる楽器の魅力を引き出してあげられるのは、私たちプレイヤーと、リペアマンや職人たちです。

 

国産のヤマハなどは、たくさんのカスタムパーツが販売されている他、純正パーツの取り寄せも容易です。エントリーモデルにプロモデルのパーツを流用することで、何か大きな変化が出るかもしれませんね。

 

今回はここまで。

 

 

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