ラッパ光る

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トランペット吹きが楽器や音楽について発信していくために開設。何かのお役に立てますように。

私が使用しているマウスピース【パーク・ハグストロムモデル】

お久しぶりです、ムトウです。

 

今回は、現在私が使用しているマウスピースについて書いていきたいと思います。

 

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写真右側のものが、私が現在使用しているマウスピースです。

 

パーク(PARKE)というメーカーの、ジョン・ハグストロムモデル。

 

メーカーから頂いた回答によると、リム内径はバックの7Eより少し小さいくらい。カップ容量は1B相当、スロートは26、バックボアはシンフォニックとのことです。

 

以前まで私はバックの1-1/2Cや、ヤマハ中川モデルの16B4NCなど、比較的大きめなものを使用していたのですが、これらを使用して私が辿り着いた結論は、「大きい内径のマウスピースは私の口には合わない」ということでした。

 

では、内径が小さいマウスピースにしてしまおう、と簡単にはいかないのがマウスピースの難しいところです。

 

一般的な形をしたマウスピースは、内径が小さくなるとカップの容量も同時に減ってしまうため、人によっては音量を出した時に割れてしまったり、裏返ってしまうことがあります。

 

また内径を小さくし過ぎてしまうと、所謂痩せた音や、ジャズなどに使う音に近付いてしまうため、クラシックのジャンルで使うには不向きと言えます。

 

このハグストロムモデルは、それを解消しようと作られたもので、外形はバックと同じですが、カップの内部が非常に特徴的になっています。

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少し分かりにくいかもしれませんが、リムの内側がカップに食い込む形になっています。エグリが極端に大きくなったような形と言えば分かりやすいでしょうか。

 

つまり、内径は小さいけれどもカップは大きいので、小さい口径のマウスピースでも音が痩せず、クラシックに向いた音色がだせる、という構造になっています。

 

何故このようなマウスピースが生まれたのか。このシグネチャーモデルの名前にもなっている、ジョン・ハグストロム氏(シカゴ交響楽団2nd奏者)は、大きいマウスピースを使うことこそ、優れたオーケストラサウンドを得るために必要だと教わり、それに倣っていました。

 

しかし、大学卒業間近になって、リサイタルの最後までスタミナが持たないという問題を抱えていました。そこで小さい内径の物で演奏をすると、本番を余力を残してやり切ることが出来ましたが、満足のいく音色にはならなかったのです。

 

そこでハグストロム氏は、スタミナと耐久性を維持しつつ豊かなサウンドを得る方法はないかを模索したのです。

 

結果、このハグストロムモデルは生まれました。

 

ハグストロム氏本人も「このマウスピースのおかげで私は、耐久力や柔軟性を犠牲にすることなく、世界で最も大きな音を出すプレーヤーたちと一緒に演奏することができている」と述懐しています。

 

私はこのマウスピースが、今までの人生で一番自分に合ったマウスピースだと思っています。私の悩みとハグストロム氏の悩みが合致していたのです。

 

コントロールに容易く、このサイズとは思えない程にふくよかな音色で、ソロからオーケストラ、吹奏楽まで対応出来るマウスピースであることでしょう。

 

ちなみに、海外限定ではありますがヤマハからもジョン・ハグストロムモデルが発売されており、最近ちらほらと日本に入ってきているのを見かけます。

 

実際に試奏した印象としては、パークのものが明るく抜けのよいものだとしたら、ヤマハのものは身の詰まったダークな音色といった感じです。

 

マウスピースのサイズと音色のバランスで悩む方がいたら、試してみると発見があるかもしれません。

 

今回はこれにて。