ラッパ光る

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トランペット吹きが楽器や音楽について発信していくために開設。何かのお役に立てますように。

自分と楽器、どっちが悪い?

あけましておめでとうございます、ムトウです。

 

2017年12月31日でブログを書き始めてから丸一年が経っておりました。これからも楽器や音楽に関することを中心に、好き勝手に書いていこうと思います。

 

今回は調子、特に楽器本体のメンテナンス状態について書いていきます。

 

皆さんはトランペットを演奏していて、「今日(最近)は調子が悪いなあ」と思うことがありますか?

 

何故調子が悪いのか。例えば息のコントロールが出来ていない、唇が荒れてしまっている、体調が悪いなど、奏法的な部分で理由が分かっていれば解決方法も自ずと見えてくるものがあります。

 

しかし、前に挙げたような奏法・身体的要因をクリアしてもなお、調子が悪いという経験を私はしてきました。私の場合、そういう時は大体楽器の状態に難がありました。

 

個人的に、主管が悪い状態になっていると、吹奏感が悪い方向に進んでしまうケースが多いです。

 

主管はマウスピース、マウスパイプを経て、息がケーシングに向かって曲がる場所です。ここにはウォーターキーの半田接合、またバネとネジのテンション、管の気密など吹奏感の大半を決めており、ここの状態で吹奏感が大きく変わります。

 

グリス、バネ、コルク、ネジの状態、この四つは特に普段から気を付けておくべきと私は考えます。グリスが落ちれば気密の状態が変わるので、当然吹奏感が変わります。バネやコルクの消耗があれば、ウォーターキーのテンションが変わるので、ツボが変化してしまいます。ネジが緩めば、同じくウォーターキーから主管にかかるのテンションが変化します。

 

常に一定の状態というのは不可能ですが、なるべくニュートラルな状態にしておくのが理想だと思います。グリスは定期的に塗り直し(ジッポオイルで落としてから塗ると理想)、コルクやバネが消耗したら交換する、長く使ううちに管がすり減ってきたらリペアに調整をしてもらうなど、処置を行っていけると良いでしょう。

 

次によくあるのは、ピストンパーツの消耗です。

 

これは最近あったことなのですが、少し吹奏感が変わったなと感じた時、ピストンを出してみると、中のフェルトが大分消耗していました。フェルトがオイルや水を吸って変色したり、ペッタンコになってしまった経験ありませんか?

 

丁度手元にフェルトのストックがあったので交換すると、息がダイレクトに音に変わる感覚、程よい抵抗感が戻ってきました。これはフェルトが薄くなってしまうことで、ピストンとケーシングの音孔がずれてしまい、息の流れが滞ることで起こります。

 

他にもトップキャップのフェルトやゴム、スプリングの消耗による音孔のずれ、音響的な問題などが起きないように、パーツが悪くなったらなるべく早めに交換することをおすすめします。

 

個人的に、バックのトランペットは楽器の状態が少し崩れると吹奏感が大きく変わる印象があります。恐らくですが、バックという楽器は絶妙なバランスで成り立っており、少しの変化で大きくバランスが崩れてしまうのでしょう。経験として、ウォーターキーのネジが少し緩むか締まるかだけで、吹奏感が変わります。

 

ヤマハは多少状態が悪くても、大きな変化はありません。ヤマハは全体の精度が高く、少し変化したくらいでは全体に大きなバランスの崩れがないのでしょう。もちろん全体が狂えば吹奏感も大きく変わるので、なるべく良い状態を保つのがベストです。

 

今回は楽器の状と自身の調子(吹奏感)に関して書きました。これを機に、楽器の状態も一つのステータスとして、自身の調子を見極めてみるのはいかでしょうか。